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三日坊主が頑張る読書日誌

あまりにも読書習慣がつかないので、週に1本読んだ本について書くことにしました。インターネットや仕事に関する本が多めです。

【4冊目】『マーケット感覚を身につけよう』を読んで

 少し更新が遅くなってしまいました。。

一週間に一本のペースを守って、しっかり更新できるようにしたいと思うところです。

さて、4冊目は、ちきりん氏著の『マーケット感覚を身につけよう』です。

今回のまとめからは、サマリーに加えて読後に自分が考えたことについても綴ってみようと思います。

そもそもマーケットとは?

マーケットというと、「インバウンド市場」や「モバイルアプリ市場」など、何か特定の分野の経済規模を図るために用いられるどこかばっくりとした印象を持ちがちです。しかし、本のなかでは、「不特定多数の供給者と需要者がお互いのニーズを充たしてくれる相手とマッチングされ、価値を交換する場所」と定義しています。

このマーケットの構造を理解するためには、①取引される価値需要者供給者取引条件の4つの要素を把握しなければなりません。

そして、マーケットの構造を踏まえたうえでマーケットの動きを予測・活用するためには、以下の3つの要素を理解する必要があります。

買い手と売り手が取引する動機

それぞれの要素に起こりうる今後の変化

市場のなかで選ばれる方法

これらの要素を理解するためのスキルを、「マーケット感覚」と表現しています。

マーケット感覚を鍛える5つの方法

では、このマーケット感覚を身につけるためにはどうしたらよいのでしょうか?

本の中では5つの方法が紹介されています。

プライシング能力を身につける

「プライシング能力」とは、モノやサービスの値段にとらわれることなく、自分自身の基準で価値を測ることができる能力のことです。私たちは普段、モノやサービスの価値を「相場」から測ろうとします。また、「30%オフ!」といった実際の値段と比較して購入する価値を検討する人もいるでしょう。

しかし、この値段は私たちが決めたものではなく、他者が決めたものです。他者が定めた価値基準が自分の価値基準であるとは限りません。何かの価値を判断するのに、他ではない自分の尺度で価値を判断する訓練をする必要があるのです。この訓練を積むことで、価値に気づくマーケット感覚を養うことが可能になります。

インセンティブシステムを理解する

「インセンティブシステム」とは、人が何らかの言動をとったときの背景にある要因や、その言動につながるまでの仕組みのことです。このインセンティブシステムを理解することで、市場の需要者と供給者が何に基づきどのような行動をとるのか予測できるようになります。

インセンティブシステムを理解するためには、日々人が動く仕組みについて考えるのに加えて、自分の欲望と素直に向き合うことが重要です。自分の欲望を抑制すると、自分のほしいものが次第にわからなくなり、当然他者がほしいものもわからなくなってしまいます。

市場に評価される方法を学ぶ

これまで重要な意思決定は、組織が行っていました。組織の意思決定にはキーパーソンがおり、その人を押さえることで自分の考えが通りました。また、組織の特徴として、意思決定をする前に行動を起こすことはありませんでした。

しかし、このように組織の意思決定にしがみつくと、変化の早い社会のなかでそれに応じて動くことができないですし、組織に依存した人間になってしまいます。

市場で評価されるためには、組織ではなく市場からフィードバックを得て、どうするべきか学んでいく必要があります。また市場からフィードバックを得るためには、意思決定をしてから行動に移すというプロセスはあまり適切ではありません。とりあえず決め打ちでやってみて、そのやったことに対して得られたフィードバックから意思決定をするというプロセスが大切です。

失敗と成功の関係を理解する

 多くの人は一つの物事に対して成功か失敗のどちらかであると考えますが、実際はそうではありません。本当は、失敗から成功のために必要な要素を学ぶので、失敗すればするほど成功確率を高めることができます。

学びは、学校教育や企業研修など教えられることを通しての学びと、実践を通しての学びの二つがあります。失敗を恐れて前者の学びばかりを取り入れようとすると、いつまでたっても役に立つものを身につけることができません。積極的にチャレンジし、失敗したときにフィードバックを得ながら学ぶ必要があるのです。

市場性の高い環境に身を置く

市場性の高い環境とは、需要者と供給者が直接価値を交換したり、人間のインセンティブシステムが直接働いたり、市場的な意思決定方法が採用されたりしている環境のことを指します。

この市場性が高い環境を自分が身に着けたい能力によって選び取っていく必要があります。

市場化する社会でマーケット感覚が必要になる理由

このまとめでは取り上げませんでしたが、この社会はインターネットの登場をはじめとする変化によって市場化が進んでいます。市場とは無縁でありそうな貧困支援にだってマーケットの原理にしたがって動いているのです。

これから市場化が進み、社会は大きく変化していきます。そのなかで組織にしがみついて安定を求めようとすると、仕組みが変わったときにどうしようもないことになりかねません。逆にマーケット感覚、つまり世の中で何が求められているのか考えられる力があれば、市場化による変化に適応できます。だからこそ、今の時代に生きる全員がマーケット感覚を身に着ける必要があるのです。

マーケット感覚とグロースハック

本を読んで、正直何か真新しい発見はありませんでしたが、非常に自分の思考が整理され、意識するべき力点が明確になったような気がします。

自分はWEBサービスが、その仕組み自体でいかに成長させていくのかということを日々考えて仕事をしています。専門用語でグロースハックというのですが、しっかりと施策を動力にサービスを成長させていくためには、まさにインセンティブいシステムの理解がなければならならず、それをくみ取ってプロダクトを設計する必要があります。そもそも自社のサービスが提供している価値はないなのか、立ち返って考えることもしなければならないでしょう。

本を読んで改めて、マーケット感覚を研ぎ澄まし、愚直にユーザーと向き合おうと考えた次第です。